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http://my.reset.jp/adachihayao/index.htm?lang=en
WBCの韓国戦で筆が止まってしまって遅くなりました。やはりポイントは,イチローを敬遠しなかった韓国の人の根性でしたね。サッカーよりは野球はだいぶ面白い,年代かな。延長戦で,PKOで決めようなんて話にはならないから。インドは5月に総選挙が迫っている。私は,現在のシン首相のファンだが,年齢もあるし,多数派ではないし,どうなるのか。米国企業は,インドに焦点を絞ってきたようだ。
太陽光発電に関する14企業が,インドを訪れているという,米国輸出入銀行のローン保証を背景に,技術と機材の売り込みだが,インドが本当に太陽光と取り組むかどうか,先が見えていない。米国から見れば,規模といい,また太陽エネルギーといい,インドが太陽光エネルギー企業にとっては最大のポテンシャルと映るのだろう。中国は既に,その価格から,太陽光に見切りを付けている,と見られている。
米国だっておそらくそうではないか。米国内では,風力への関心は高いが,太陽光はそれほどでもないから,海外への売り込みになる。中国もそう考えているようだ。当面は,価格の面で投入量は抑えられてくるだろう。米国企業のインドへの調査団も,あくまでインド側の電気料金構造が太陽光を受け入れることが前提,と言っている。電気料金を抑えられているインドが,そう喜んでこの調査団を迎えているとは思えない。
それに比べると,インドの原子力は,これから国際協力で大きく成長しようとしている。日本はインドに対する原子力の二国間関係を進めることは抵抗がある。被爆国としての国民感情から,日本政府は積極姿勢に出られない。その点から,事前に日本企業が海外の企業と協力関係を気づいていたことは,インドを視野に入れていたとはいえ,その先を見通した戦略に,大いに敬意を表する。
東芝とWE,日立とGE,三菱とフランスのアレバ,これらの組み合わせで,インド市場へ参入する努力が続けられており,いずれも突破口を築きつつある。インド企業との結びつきが焦点で,日立とGEは,昨日,協力合意の署名を行ったようだ。東芝は既に,WEと共に,地元企業のL&Tを巻き込んで動いている。韓国企業は専ら東南アジアを狙っているのか。
本文
●インドの企業と米国企業が太陽光発電で取引で協力
India may soon attract huge investments from American companies in the solar energy sector. Fourteen American companies are visiting India to explore business opportunities in solar energy sector in country, as part of the first official trade mission of the new administration of the US President Barack Obama. (冒頭原文引用注3)
再生可能エネルギーのうち,太陽光についてはどの様に考えているのか,各国で少し差が出てきているように思う。太陽光発電は明らかに風力発電よりは,電力量単位で高価である。中国は,明確に風力に集中する,と言っている。太陽光は機材を生産するがあくまで輸出用だ,と言っている。米国の新政権も,どちらかと言うと,風力に傾いている。日本は,基本的には原子力にしか興味がないが,風当たりが強く,太陽光も動かしている。
インドはどう考えているのであろうか。中国やロシアに比べれば,太陽光のポテンシャルは高い,と海外の企業は注目しているのだろうか。日本などのインドへの輸出圧力はそれほど高くない。今回の,米国企業の大挙してのインド入りは,中国と同じような考え,即ち,太陽光発電は輸出に重点,という観点であろうか。とにかく,米国の14の企業からなる太陽光商務使節団が,インドを訪問する。
この調査団は,オバマ大統領になってから初めての大型通商使節団として,米国大使館もこれ宣伝に努めている。記事。インドは間もなく,太陽光エネルギー分野で,米国企業群の大規模な投資意欲を刺激することになりそうだ。オバマ大統領就任後初めての公式大型ミッションで,太陽光エネルギー分野でのビジネスチャンスを調査するものだ。
米国大使館のダロアシオ公使(注6)は,米国とインドとの関係で重要なのはエネルギー,米国の関心は,エネルギー開発への,インドに於ける政策環境,規制環境の問題だ,と言っている。公使(注6)の言い方は,太陽光エネルギー分野に続いて,という幅広いニュアンスを感じさせる。今回の米国企業の中には,アストンフィールド(注8),AES(注9),応用材料(注10)などが参加している。
これらの米国企業は,既に国会議員は協力の可能性のある地元企業との対話を始めている。米国企業の意図は,太陽光エネルギーに関する技術移転,資機材輸出,サービス輸出,などが視野に入っている。ただ,未知の分野だけに慎重で,インドに於ける中央系統,独立系統,それぞれのケースの電気料金構造が明確になることを前提としている。これは誠に重要な点で,インドは難しい状況にあると言わねばならないだろう。
ダロアシオ公使(注6)は,この点に言及して,インドの再生可能エネルギー開発における,資産基準,料金構造に注目しており,インド政府によって政策環境が明確になれば,米国企業は直ちに投資に踏み切るだろう,と慎重な言い回しである。米国調査団は,2日間の予定で,グジャラート(注12)とラジャスタン(注11)を訪問する。この2州は,最近,再生可能エネルギーへの料金構造の改変を口にしている。
米国輸出入銀行(注13)のフェアレル理事(注14)は,この困難な時期に,インド関係者は,再生可能エネルギー開発に際して,米国輸出入銀行(注13)の15年間のローン保証を適用される,と言っている。既に,再生可能エネルギー分野で,65プロジェクト,13億ドルの実績がある。
(注) (1) 090324A India, Economic Times,(2) US cos in India to promote energy trade,(3)
http://economictimes.indiatimes.com/News/News-By-Industry/Energy/US-cos-in-India-to-promote-energy-trade/articleshow/4306402.cms,(4) 23 Mar 2009, 1908 hrs IST, ET Bureau,NEW DELHI:,(5) US President Barack Obama,(6) minister-counselor for commercial affairs at the US Embassy Carmine D'Aloisio,(7) solar energy,(8) Astonfield Renewable Resources Ltd,(9) AES Solar Energy,(10)Applied Materials,(11) Rajasthan,(12) Gujarat,(13) US Export-Import (Ex-Im) Bank,(14) Diane G. Farrell, member of the bank's board of directors,(15)
●インドの原子力セクターにGE-日立が参入へ
GE Hitachi Nuclear Energy, a joint venture of GE and Japan's Hitachi, on Monday said it has signed two separate agreements with the Nuclear Power Corporation of India and Bharat Heavy Electricals for designing and building multiple nuclear reactors. (冒頭原文引用注19)
この,GE-日立(注21)のインド参入は,日本でも大きく報じられており,日経(注28)では,改良型沸騰水型軽水炉(ABWR)(注24)での協力,と報じており,また,2009年2月6日の時点で海外電力調査会(注29)は,ウエスティングハウスと東芝のインドへの参入を報じている。この二つのグループに加え,フランスのアレバと組む三菱重工の活躍も話題になっている。
日本とインドの関係,特に原子力開発についての関係は,両国政府間の話し合いは,日本側の国民感情からも難しく残念な話だが,しかし,日立,東芝,三菱重工の企業の立場から,米国やフランスの企業と提携しながら,大きな役割を果たしていることは,我々としても非常の心強い。東南アジアの問題もあるから,日本の原子力企業の世界の舞台での活躍を期待している。
記事。GEと日立の合弁企業,GE日立(注21)は,月曜,2009年3月23日,二つの合意書に調印,一つはインド原子力公社NPCIL(注22),ともう一つは重電メーカーBHEL(注23)で,複数の原子炉の設計及び建設の協力に関するものである。この事前合意書の内容は,改良型沸騰水型軽水炉(ABWR)(注24)の建設に向かって計画準備を開始する内容である。
GEのインド子会社,ジャヤラマン社長(注26)は,インドに於ける原子力開発への大きな一歩を記した,と述べている。この,1,350MWユニットのABWR(注24)機は,唯一商業化された,第三世代の発電用原子炉設計である。
(注) (17) 090324B India, Economic Times,(18) GE-Hitachi to build nuclear reactors for NPCIL, BHEL,(19)
http://economictimes.indiatimes.com/News/News-By-Industry/Energy/Power/GE-Hitachi-to-build-nuclear-reactors-for-NPCIL-BHEL/articleshow/4306041.cms,(20) 23 Mar 2009, 1751 hrs IST, PTI,New Delhi: ,(21) GE Hitachi Nuclear Energy,GHE,(22) Nuclear Power Corporation of India,NPCIL,(23) Bharat Heavy Electricals,BHEL,(24) Advanced Boiling Water Reactor (ABWR),(25) potential multiple-unit Advanced Boiling Water Reactor (ABWR) nuclear power station,(26) GE Energy India, Bangladesh and Sri Lanka CEO Kishore Jayaraman,(27) 1,350 MW ABWR technology,(28) http://www.nikkei.co.jp/kaigai/us/20090324D2M2400B24.html,(29) http://www.jepic.or.jp/news/pdf/090206-03.pdf,(30) http://www.gns.ne.jp/eng/g-ken/doukan/agr_405.htm,(31)
参考資料
インド
●090324A India, Economic Times
インドの企業と米国企業が太陽光発電で取引で協力
US cos in India to promote energy trade
http://economictimes.indiatimes.com/News/News-By-Industry/Energy/US-cos-in-India-to-promote-energy-trade/articleshow/4306402.cms
●090324B India, Economic Times
インドの原子力セクターにGE-日立が参入へ
GE-Hitachi to build nuclear reactors for NPCIL, BHEL
http://economictimes.indiatimes.com/News/News-By-Industry/Energy/Power/GE-Hitachi-to-build-nuclear-reactors-for-NPCIL-BHEL/articleshow/4306041.cms
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