2009年4月14日火曜日

パキスタンを中国の水力調査団が訪問

パキスタンを中国の水力調査団が訪問
HPは下記ドメインです。写真地図など見て下さい。
http://my.reset.jp/adachihayao/index.htm

タイの旧正月,ソンクラーン,は盛大なお祭りだった。もうこれで水が一滴もなくなる,と言う乾期の最後に,やっと残った水を全部使ってお互いにぶっかけあいをし,翌日から始まる雨期に期待をかける。そのお祭りも,この騒乱で出来なくなっているだろう。長く使わなかった軍隊を使ってしまったが,タクシンはどうしようもない,結局彼は私腹をうんと肥やして海外から扇動するのだから悪い。武力もやむを得ないだろう。

天然ガスの世界に激震が走っている(注)。イランは世界第2位の天然ガス生産量を誇っている。そのイランが,核疑惑などでシェルなどが,約束したLNGプロジェクト着手を迷っているとき,イラン政府は,この2009年5月20日までに決断できなければ,中国企業に渡す,と最後通告を突きつけてきた。中国はイランの油田や天然ガス田開発への関与を拡大している。またイランは,EU向けLNG提案で,ロシアを牽制している。

昨日,2009年4月13日,6名の中国の水力エンジニアーが,パキスタンのイスラマバードに降り立った。中国国際水力開発公司の面々である。手厚くこれをもてなしたのは,パキスタンのアシュラフ水資源電力大臣,パキスタンは中国の技術を尊敬しており,一緒に働けるなら嬉しい,と最大限の歓迎をしている。中国の調査団は,具体的なプロジェクトを突きつけてきている。風力にも関心があるようだ。

それらは,コハラ水力(注9),ブンジ水力(注10),ニールム-ジェルム水力(注11),バシャダム(注12),タルベラダムの堆砂対策(注13),それに風力発電プロジェクト並びに風力機器製造産業プロジェクト,などである。これらのプロジェクトに対する中国企業の具体的な提案を行った。アシュラフ水資源電力大臣(注5)は,これらのプロジェクトは重要で,中国国際水電公司CWE(注6)の提案を十分に考慮する,と応えている。

2009年4月17日には,ザルダリ大統領が,東京に降り立つ。70億ドル,とも言われる要求を掲げてくる,と言われているが,額もさることながら,ザルダリ大統領のダムと石炭について,東京の緒方さんが何処まで真面目につきあえるのか,と言うことだろう。中東も中国も,パキスタンのダムについて,資金協力を行うことを考えている。後で友好国会議が行われるが,どの様に仕分けされるのであろうか。

今日のフィリッピンの石炭火力のIPPAの話,よく分からないのは,この1,200MWのスワル石炭火力(注7)と,735MWのパグビラオ石炭火力(注8)は元々NPC(注12)の資産で,それを売却して東電(注10)が取得した。その時は,NPCが引き取り手になっていたのか。だから今度は,その引き取り手をNPCではなくIPPA(注6)に入札によって変える。最初からなぜそうしなかったのか。NPCが引き取らなければ売れなかったとも。

(注) http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20090414AT2M1400714042009.html


本文

●パキスタンは中国使節団を迎えて水力開発協力を要請

The government would facilitate and provide a friendly environment to the Chinese companies in Pakistan, said Federal Minister for Water and Power, Raja Pervez Ashraf here on Monday. 

パキスタンは,月曜日,2009年4月13日,中国企業の使節団を迎えて,アシュラフ水資源電力大臣(注5)がこれを迎えて,最大限の友好でもてなした。中国使節団は,一行6名よりなる,中国国際水電公司CWE(注6)で,団長は社長のル・ゴウジャン氏(注7)である。ル・ゴウジャン団長(注7)は,水力と風力への投資に関心があるとし,それがパキスタンの電力需要に応えるものになろう,と挨拶した。

アシュラフ水資源電力大臣(注5)は,中国の投資は,中国-パキスタンの友好を深めるものだと語り,またパキスタンは,中国の技術を尊敬しており,一緒に働けることが喜ばしい,と応えている。ル・ゴウジャン団長(注7)は,CWE(注6)の実績を説明し,三峡ダム公司(注8)と技術手kじに関係が深いことを強調した。また,パキスタンの水力と風力に関心があり,数百万ドルをもって具体的なプロジェクトの名前を挙げた。

それらは,コハラ水力(注9),ブンジ水力(注10),ニールム-ジェルム水力(注11),バシャダム(注12),タルベラダムの堆砂対策(注13),それに風力発電プロジェクト並びに風力機器製造産業プロジェクト,などである。これらのプロジェクトに対する中国企業の具体的な提案を行った。アシュラフ水資源電力大臣(注5)は,これらのプロジェクトは重要で,中国国際水電公司CWE(注6)の提案を十分に考慮する,と応えている。

(注)A (1) 090413A Pakistan, dailytimes,(2) title: Power generation projects: Government to facilitate Chinese companies,(3) http://www.dailytimes.com.pk/default.asp?page=2009\04\14\story_14-4-2009_pg5_12,(4) Staff Report,ISLAMABAD:,(5) Federal Minister for Water and Power, Raja Pervez Ashraf,(6) China International Water and Electric Corporation (CWE),'(7) President Lu Goujan,(8) three Gorges Dam Corporation,(9) Kohala hydropower,(10) Bunji Hydropower,(11) Neelam Jhelum Hydropower,(12) Basha Dam,(13) Sedimentation management of Terbela dam,(14) 

参考資料

●090413A Pakistan, dailytimes
パキスタンは中国使節団を迎えて水力開発協力を要請
Power generation projects: Government to facilitate Chinese companies
http://www.dailytimes.com.pk/default.asp?page=2009\04\14\story_14-4-2009_pg5_12

関連資料

●090302A Pakistan, steelguru.com
パキスタンは54のダムプロジェクトに各国の支援を期待
Pakistan seeks help for 54 mega projects
http://my.reset.jp/~adachihayao/index090302A.htm
●090125A Pakistan, 
パキスタン,国会で水力開発について,糾弾
Planning, inspections of Kalabagh Dam cost Rs 1.23 billion
http://my.reset.jp/~adachihayao/index090125A.htm
●090109A Pakistan, dailytimes
パキスタン政府,16プロジェクトで,25,270MW
Govt plans 16 projects for generating 25,270MW power
http://my.reset.jp/~adachihayao/index090109A.htm
●081213B Pakistan, pakobserver
ニールムジェールム水力,中東から775百万ドル
Neelum-Jhelum project Kuwait, S Arabia, Abu Dhabi ensure $ 775m funding
http://my.reset.jp/~adachihayao/index081213B.htm


●フィリッピンの石炭火力のIPPA入札は再設定へ

Acknowledging realities that the global financial crunch somehow set off hurdles in the power privatization program, the Power Sector Assets and Liabilities Management Corporation reset anew to May this year the bidding for the engagement of Independent Power Producer Administrators (IPPAs) for the 1,200-megawatt Sual and 735-MW Pagbilao coal plants.

フィリッピンの電力改革についていけないところがあるのだが,途中でIPPA(注6)なるものが出てきて,理解に苦しんでいた。昨日のサンロケなどのIPPAの話と合わせ考えると,IPP発電所の中で,NPCが引き取り手になっているものは,これを他の引き取り手に委譲しなければ,NPCの独占が解消しない,と言うことらしい。だから,NPCに引き取って貰っていたIPPは,新たな入札で決まるIPPAなるものに電気を渡すと言うことか。

PSALM(注5)が,1,200MWのスワル石炭火力(注7)と,735MWのパグビラオ石炭火力(注8)のIPPA入札(注9)を,更に延期して,2009年5月とした。世界的な金融危機を踏まえたものである。最初は,2009年2月末の予定を,2009年3月27日に延期し,更に今回,延期したものである。PSALM(注5)は,4グループが入札を待っている,と言っている。これらの発電所は,東電などのTEAM(注10)が運営している。

PSALM(注5)は依然として,2009年末までに,発電資産の70%を分散する計画で進めている。この目標は非常に重要で,これが達成されれば,需要家が自由に電源を選べる,「オープンアクセス」,を実施することが出来る。前回に,600MWのカラカ石炭火力(注13)の売却に失敗して,暗礁に乗り上げていた。

それにしてもよく分からないのは,この1,200MWのスワル石炭火力(注7)と,735MWのパグビラオ石炭火力(注8)は元々NPC(注12)の資産で,それを売却してTEAM(注10)が取得したわけである。その時は,NPCが引き取り手になっていたのか,その様だ。だから今度は,その引き取り手をNPCではなくIPPA(注6)に入札によって変える。最初からなぜそうしなかったのか。NPCが引き取らなければ売れなかった,と言うことか。

(注)B (1) 090413B Philippines, Manila Bulletin,(2) title: PSALM resets IPPA bidding for Sual, Pagbilao plants to May,(3) http://mb.com.ph/articles/202249/psalm-resets-ippa-bidding-sual-pagbilao-plants-may,(4) By MYRNA M. VELASCO,April 13, 2009, 5:55pm,(5) Power Sector Assets and Liabilities Management Corporation (PSALM),(6) Independent Power Producer Administrators (IPPAs),(7) 1,200-megawatt Sual coal plant,(8) 735-MW Pagbilao coal plant,(9) IPPA bidding,(10) TeaM Energy,(11) Electric Power Industry Reform Act,(12) NPC,(13) 600-MW Calaca coal plant,(14) http://www.doe.gov.ph/IPO%20Web/linked%20files/2008/EIF%202008/1_PSALM_Presentation10Dec08.pdf,(15) 

参考資料

●090413B Philippines, Manila Bulletin
フィリッピンの石炭火力のIPPA入札は再設定へ
PSALM resets IPPA bidding for Sual, Pagbilao plants to May
http://mb.com.ph/articles/202249/psalm-resets-ippa-bidding-sual-pagbilao-plants-may

関連事項

●090412A Philippines, bworldonline
フィリッピンの発電資産売却は水力発電所が次の目標
Hydropower plants next on PSALM’s auction block
http://my.reset.jp/~adachihayao/index090412A.htm
●090402A Philippines, Manila Bulletin
フィリッピンのNPCとPSALMが運転委託で合意書締結
Napocor signs O&M agreement with PSALM, defines future role
http://my.reset.jp/~adachihayao/index090402A.htm
●090328C Philippines, Manila Bulletin
フィリッピンのPSALMはカラカ火力など売却に自信
PSALM hopeful on sale of Calaca, Limay power plants within the year
http://my.reset.jp/~adachihayao/index090328C.htm
●090304B Philippines, Manila Bulletin
フィリッピンのNPCの売り上げは資産売却進行でが急落
NPC power sales dip as plants were sold
http://my.reset.jp/~adachihayao/index090304B.htm
●090129A Philippines, Manila Bulletin
フィリッピン,カラカ問題,スエズの前渡金を没収
PSALM forfeits $ 14-M bond on Calac
http://my.reset.jp/~adachihayao/index090129A.htm


2009年4月13日月曜日

フィリッピンの資産売却はIPP水力へ波及

フィリッピンの資産売却はIPP水力へ波及
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それにしてもタイはどうなるのであろうか。私もタイは大切に考えてきたが,少し嫌になってきた。タイがあってこそのラオスの水力開発であり,周辺諸国のカンボジア,ミャンマー,雲南,更にはベトナムだって,タイが崩れては何の意味もない。このHPもタイのために造ったようなものだ。タクシンは,人民革命だ,と叫んでいる。彼にはもう支持は集まらないだろう。丸紅の株が急騰している。中国の食糧提携の関係らしい。

昨日も書いたが,中国は内陸部から景気回復の兆しがあるという,先ほどのニュースでも,温家宝首相が意外にに早く立ち直っている,と言っている。宮崎正弘氏は,今度出てくる800万人近い大学卒業生の行く先が問題だ,と言っている。今日の湖北省の原子力開発にも見られるとおり,中国経済の原動力は地方だ。中央政府が一言言うと,途端に地方が動く。良いのか悪いのか,よく分からないが。

フィリッピンの,電源開発をさしおいての自由化への改革,電源資産売却こそが電力改革だ,と信じて進んでいる姿は,少し不満であるが,今日の記事で気がついたのは,IPPも資産売却の対象だ,と言うことだ。殆どのIPP発電所は,NPCが電気を引き取っているが,これを解消しなければ,自由化の目的が達せられない,という。そう言われてみればそうで,電気事業改正法EPIRAにも書いてあるという。

IPPがNPCとの間で結んでいる買電契約を,その70%を入札にかける,現在入札の準備をしている石炭火力群を,2009年前半に整理してしまい,次にIPP水力を入札に出すという。対象は,サンロケ水力発電所(注10)(丸紅と関西電力所有),340MWのカセクナン多目的ダム水力発電所(注13)(CECWEC所有でNIA(注16)とBOT(注15)契約),70MWのバクン水力発電所(注17)(アボイテス(注18)とPHL(注19)が所有)。

ちょっと理解が難しいのは,買電契約の一部をIPPに返せばよいと思うのだが,その契約電力の契約そのものを入札にかけるという。誰が入札に参加するのか,と言うと,IPP管理者(注32)だという。これに対して,アボイテスなどが関心を示していると言う。入札に出すのはIPP側でなくて契約書を持っているNPCだと思うが,その売買に関してはPSALMで,買いに行くのはIPP本人でもよいわけだ,何をやっているのか,と言いたくなる。

本文

●フィリッピンの発電資産売却は水力発電所が次の目標

AFTER COAL plants, the Power Sector Assets and Liabilities Management Corp. (PSALM) will put hydropower plants on the auction block, in line with the privatization of independent power producer (IPP) contracts. In a text message, PSALM spokesman Conrad S. Tolentino said after the sale of the 1,000-megawatt Sual plant in Pangasinan and 700-megawatt Pagbilao plant in Quezon targeted this first semester, the government power privatization arm will sell hydropower plants.

しっかり読んでみないとよく分からないが,フィリッピンの電源資産売却が,IPPプロジェクトにも及んでくる,と言うのは知らなかった。言われてみれば,IPPで引き取り手をNPCとしているプロジェクトは,当然資産売却の対象になる,と言うことか。正確に言えば,NPCとの買電契約が売却の対象になると言うことだが。今日も,フィリッピンのややこしい話に付き合わされるのは,辛抱貯まらないですね。

PSALM(注5)は,石炭火力の売却が終われば,次はいよいよIPPに連なる水力発電所を,売却の対象にすることになる。PSALM(注5)のトレンティノ報道官(注7)によれば,1000MW,パンガシナンのスワル発電所(注8)と,700MW,ケソンのパグビラオ発電所(注9)を2009年前半に売却した後,いよいよ,水力発電所の売却にかかるという。この中には,次の発電所が含まれる。

それは,140MW,パンガシナンのサンロケ水力発電所(注10)(丸紅(注11)と韓国の関西電力(注12)所有),340MW,ヌエボエチアのカセクナン多目的ダム水力発電所(注13)(CECWEC(注14)所有でNIA(注16)とBOT(注15)契約),70MW,ベングット・イロコス・スールのバクン水力発電所(注17)(アボイテス(注18)とPHL(注19)が所有),の3発電所が含まれている。

電気事業関連法(注20)によると,地域の電力事業への小売りや「オープンアクセス」(注21)の対象とするために,IPP契約に於ける運用管理権益の少なくとも70%は,委譲することになっている。「オープンアクセス」(注21)とは,需要家が電力供給者を選ぶことが出来る権利を意味しているが,現在,IPPの引き取り手はNPC(注222)になっている。現在,10のIPP発電所がルソン系で競売に付されているがその中には次のものを含む。

1,200MW,バタンガスのイリヤン天然ガス複合発電所(注23)(KEPCO(注24)所有),215MW,ラユニオンのバウアン・ディーゼル発電所(注25)(BPP(注26)所有),116MW,ザンバレスのスービックディーゼル発電所(注27)(エンロン(注28)所有),440MW,トンゴナン・レイテのレイテB地熱発電所(EDC(注30)所有)が含まれる。

IPP水力発電所について,トレンティノ報道官(注7)は,入札の期日も,個別かパッケージかも決定していない,と言っている。落札するIPP管理者(注32)は,IPP発電所からの契約電力アウトプットを管理し運用することになる。現在は,PSALM(注5)が引き取ってWESM(注31)で取引しているが,そのPSALM(注5)の役割を落札するIPP管理者(注32)が果たすことになる。

IPP契約が消滅した段階で,発電所はIPP管理者(注32)が引き取る。IPP契約は,2010~2012年に消滅してくる。アボイテス社のアボイテス副社長(注33)は,水力発電所の管理者の地位に関心を持っている,水力は燃料を必要としないが,出力が不安定という問題がある,と語っている。

(注)A (1) 090412A Philippines, bworldonline,(2) title: Hydropower plants next on PSALM’s auction block,(3) http://www.bworldonline.com/BW041309/content.php?id=042,(4) photo source; The completed San Roque dam as of 2003. WWW.MARUBENIPHIL.COM,(5) Power Sector Assets and Liabilities Management Corp. (PSALM),(6) independent power producer (IPP),(7) PSALM spokesman Conrad S. Tolentino,(8) 1,000-megawatt Sual plant in Pangasinanm,(9) 700-megawatt Pagbilao plant in Quezon,(10) 140-megawatt San Roque hydro plant in San Manuel, Pangasinan,(11) Marubeni Corp,(12) Korean firm Kansai Electric Power Co. Ltd.,(13) 340-megawatt Casecnan Multi Purpose Hydro plant in Nueva Ecija,(14) California Energy Casecnan Water and Energy Co., Inc,(15) build-operate-transfer,(16) National Irrigation Administration,(17) 70-megawatt Bakun Hydro plant in Benguet Ilocos Sur,(18) Aboitiz Power Corp.,(19) Australian firm Pacific Hydro Ltd,(20) Republic Act 9136 or the Electric Power Industry Reform Act of 2001,(21) "open access.",(22) National Power Corp.,(23) 1200-megawatt Ilijan Natural Gas Combined Cycle plant in Batangas,(24) Kepco Ilijan Corp.,(25) 215-megawatt Bauang Diesel Plant in La Union,(26) Bauang Private Power,(27) 116-megawatt Subic Diesel Plant in Zambales,(28) Enron Power Corp.,(29) 440-megawatt Leyte B Geothermal Plant in Tongonan Leyte,(30) Energy Development Corp.,(31) Wholesale Electricity Spot Market,(32) IPP administrators,(33) Luis Miguel O. Aboitiz, Aboitiz Power senior vice-president for power generation group,(34) photo source for Casecnan: http://www.philippinebusiness.com.ph/images/photos/casecnan.jpg,(35) 

参考資料

●090412A Philippines, bworldonline
フィリッピンの発電資産売却は水力発電所が次の目標
Hydropower plants next on PSALM’s auction block
http://www.bworldonline.com/BW041309/content.php?id=042

最近の関連事項

●090402A Philippines, Manila Bulletin
フィリッピンのNPCとPSALMが運転委託で合意書締結
Napocor signs O&M agreement with PSALM, defines future role
http://my.reset.jp/~adachihayao/index090402A.htm
http://www.mb.com.ph/articles/200779/napocor-signs-om-agreement-with-psalm-defines-future-role
●090328C Philippines, Manila Bulletin
フィリッピンのPSALMはカラカ火力など売却に自信
PSALM hopeful on sale of Calaca, Limay power plants within the year
http://my.reset.jp/~adachihayao/index090328C.htm
http://www.mb.com.ph/articles/200229/psalm-hopeful-sale-calaca-limay-power-plants-within-year
●090320A Philippines, Manila Bulletin
フィリッピンのパナイ水力の引き渡しは3月25日
Panay-Bohol plants’ turnover set March 25
http://my.reset.jp/~adachihayao/index090320A.htm
http://www.mb.com.ph/node/199588
●090304B Philippines, Manila Bulletin
フィリッピンのNPCの売り上げは資産売却進行でが急落
NPC power sales dip as plants were sold
http://my.reset.jp/~adachihayao/index090304B.htm
http://www.mb.com.ph/node/197555
●090126C Philippines, Manila Bulletin
フィリッピン,スエズ,カラカ火力から手を引く
Calaca buyer Suez Energy gives up deal, closes office
http://my.reset.jp/~adachihayao/index090126C.htm
http://www.mb.com.ph/BSNS20090125146511.html
●090122A Philippines, Manila Bulletin
フィリッピン,アボイテス,電源資産のため15億ペソ起債
Aboitiz Power to borrow P1.5B more; parent to hike spending
http://my.reset.jp/~adachihayao/index090122A.htm
http://www.bworldonline.com/BW012109/content.php?id=045


●中国の湖北省は更に多くの原子力開発を計画している

Central China's Hubei province is considering building three nuclear power plants on top of one expected to start construction soon, Xinhua news agency reported, hoping to gain from Beijing's big push for clean energy. China is considering installing 60-75 gigawatts (GW) of nuclear power reactors by 2020, up from its previous plan of 40 GW. The country now has less than 10 GW of operating nuclear reactors.

今日の記事を見ていると,中国に於ける地方政府の積極投資の姿勢がよく分かる。中央政府が一旦何かのシグナルを出すと,途端に地方がそれに飛びかかってくる。日本もこうはならないものか。中国中央部の湖北省(注5)は,現在推進中のプロジェクト以外に,北京政府のクリーン開発の方針を勘案して,更に3つの原子力発電プロジェクトを視野に入れている。

中国全体では,2020年までに,従来の原子力40,000MW計画を改定して,60,000~75,000MWとすることを計画している。現在の原子力設備は,10,000MWである。湖北省の計画委員会ジアンキアオ次長(注9)によると,その3地点は,シシュイ県(注6),ヤンシン県(注7)及びゾンシアン市(注8)である。シシュイ原子力プロジェクト(注11)については,既に上部に申請しているという。

湖北省は水力資源は多いいが,石炭については他の省から輸送しなければならない。シアンニン(注12)の官庁は,湖北省最初の,4,000MW原子力プロジェクトのため,住民移住を完了しており,道路も完成した。環境調査報告書は,現在上部で審査中である。中国の2大原子力企業の一つ,広東原子力(注13)と湖北省政府(注14)は,2008年3月に,原子力建設で合意している。

(注)B (1) 090412B CHina, ews.alibaba,(2) title: China's Hubei eyes more nuclear power projects - media,(3) http://news.alibaba.com/article/detail/energy/100081630-1-china%2527s-hubei-eyes-more-nuclear.html,(4) BEIJING, April 7 -,(5) Hubei province,湖北省,(6) Xishui county, (7) Yangxin county,陽新県,(8) Zhongxiang city,(9) Zhen Jianqiao, deputy director of the Hubei Provincial Development and Reform Commission,(10) National Development and Reform Commission,(11) Xishui nuclear project,(12) Xianning,(13) China Guangdong Nuclear Power Group,(14) Hubei provincial government,(15) 

参考資料

●090412B CHina, ews.alibaba
中国の湖北省は更に多くの原子力開発を計画している
China's Hubei eyes more nuclear power projects - media
http://news.alibaba.com/article/detail/energy/100081630-1-china%2527s-hubei-eyes-more-nuclear.html

関連事項

●090301C China, chinadaily
中国は2030年までにグリーン経済を確立することが出来ると
China can build 'green economy' by 2030
http://my.reset.jp/~adachihayao/index090301C.htm
http://www.chinadaily.com.cn/bizchina/2009-02/26/content_7516870.htm

2009年4月12日日曜日

ミャンマー東部シャン州に不穏

ミャンマー東部シャン州に不穏
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建設機械のコマツの社長さんがテレビに出て,販売した重機にGPSなど発信器を付けて,それを日本の本社の集中制御室でモニターし,機械の維持管理サービスに役立てる,と言うシステムを話していたが,面白いけれど問題があるな,と思っていたら,中国の各地に配置された重機だけは,モニターの公表を避けたか,避けるように要請された。

中国内陸部の経済復調が顕著と言う(注)。コマツを初め,日本の建機メーカーが色めき立っているという。 「その根拠は巨額の公共投資。昨年11月,中国政府は4兆元(約57兆円)にもおよぶ公共投資を中心とした景気対策を発表。うち沿海部との格差是正の意味からも,内陸部を中心とする農村のインフラ整備に巨費を投じる。」,としている。

中国の雲南省の経済圧力は,ラオスと共に,まずミャンマーに押し寄せる。西部のアラカン州沿岸から雲南省まで原油とガスを運ぶパイプラインは,間もなく着工と言われている。この線上の治安を保つのは容易ではなかろう,と思っていると,今日の記事では,東部国境のシャン州の情勢が不穏という。それも,少数民族ワ族と軍事政権の対立の上に,中国の勢力が,ワ族に圧力をかけているという。

中国側は,軍事政権側と対話をしながら,また一方で少数民族側とも交渉を行っている。このシャン州の一部は麻薬の生産地であるが,中国が麻薬撲滅を旗印に,ゴムの植林,森林伐採を行って,その麻薬の畑を潰し,住民を移住させ,ひいては森林喪失を起こしている。この地域はいずれは両国政府によってパイプラインが敷設されるところで,両国の外交にとって治安維持が絶対条件である。

サルウイーン河を初めとする各地の中国資本によるダム開発は,パイプラインの通過点として重要な意味を持っている,と私は見ている。パイプラインは少しぐらい曲がっても,おそらくダムの上を通過して行く場面が多くなるだろう。ただ心配するのは,中国政府は,ミャンマーの軍事政権の永続性をどう見ているのか,中国のように,穏やかに続いていくと信じているのだろうか。

今日はこの他,パキスタンのアシュラフ水資源大臣が,その包蔵水力の開発と,それに石炭の開発にも言及している。2009年4月17日は,東京でパキスタン支援国会議が開かれ,ザルダリ大統領も来日に予定である。果たして,ダムや石炭に重点を置くパキスタンと,日本などの思惑が一致するのだろうか,総額はともかく,難しい局面だろう。また,タイの政情不安,残念である。

(注) http://www.business-i.jp/news/sou-page/news/200904110035a.nwc

本文

●パキスタンの電力需要はこの先5年で36,000MWへ

Minister for Water and Power Raja Pervez Ashraf on Tuesday said the government is committed to attract investors in power sector as electricity demand in the next five years will increase to around 36,000 MW.

国内の政治問題や対テロ作戦で難しい立場に立つパキスタンであるが,2009年4月17日の東京に於ける支援国会議は,一つの機会ではある。ザルダリ大統領も来日の予定と聞く。対象がダム開発だけに,日本の主宰する会議よりも,中東などを巻き込んだ友好国会議に大きな期待を持っている可能性がある。停電に悩むパキスタンで,今後の電源開発に抱負を述べている。

火曜日,2009年4月7日,アシュラフ水資源電力大臣(注5)は,向こう5年間で電力需要は36,000MWまで伸びるので,政府としては電力セクターに於ける民間資金の投資意欲を高める必要がある,と演説した。この演説は,165MWのアトック発電所(注6)の竣工式に於けるもので,この発電所の完成で,ルワルピンディ(注4)とイスラマバードの二つのとしの需要の70%を賄うことが出来る。

アトックグループ(注7)は,この165MWの発電所の他,更に緊急電源として,203MWの発電所を計画している。大臣(注5)は,基本的には水力発電所が必要で,包蔵は全国で,50,000MWあるが,現在まで,6,000MWが開発されただけである。また他に,26,000MWが現在準備中で,公共事業体と民間資金とを併せたものであると。

また,大きな貢献を果たすはずの国内石炭資源の開発にも努力していると。石炭埋蔵量の半分と推定される1,850億トンは,現在探査中であり,この量は,100000MWの石炭火力を30年間運転するに十分な量であると。風力について,シンディ州(注9)は,9,700平方kmで43,000MWのポテンシャルがあると言われているが,いろいろな条件を考えても,11,000MWはあるだろう。

停電対策として,緊急に二つの方向で考えており,IPPも含めた既設発電所の運用最適化と,現在進行中の計画の促進や,IPPの提案になる緊急電源である。PPIB(注11)によって承認されたIPPのうち,12地点,2,539MWは資金調達を終える段階にあり,2009~2010年の運転開始を目指して積極的に推進している。

全国的に電力不足に遭遇している中,エネルギー需要も指数関数的に増大している。電力インフラの建設は緊急に必要だが,公共事業体は予算不足に見舞われており,民間資金に期待している。民間資金は,十分な便益と投資環境の改善を常に要求する。政府は,規制緩和と市場開放に努力している。政府の努力で,投資環境は,徐々に熟しつつあると。

(注)B (1) 090411B Pakistan, regionaltimes,(2) title: Power demand to rise upto 36,000MW in next five years: Pervez Ashraf,(3) http://regionaltimes.com/08apr2009/moneynews/power.htm,(4) RAWALPINDI: ,(5) Minister for Water and Power Raja Pervez Ashraf,(6) 165 MW Attock Gen Ltd Power Project,(7) Attock Group,(8) 203 MW fast track project,(9) Sindh,(10) IPPs,(11) PPIB,(12) COD,(13) Attock Gen Ltd,(14) 

参考資料

●090411B Pakistan, regionaltimes
パキスタンの電力需要はこの先5年で36,000MWへ
Power demand to rise upto 36,000MW in next five years: Pervez Ashraf
http://regionaltimes.com/08apr2009/moneynews/power.htm 

関連項目

●090323B Pakistan, thenews
パキスタンの電力不足量は2,500MWの不足
Country to face power shortage of 2,500 MW till 31st
http://my.reset.jp/~adachihayao/index090323B.htm
●090302A Pakistan, steelguru.com
パキスタンは54のダムプロジェクトに各国の支援を期待
Pakistan seeks help for 54 mega projects
http://my.reset.jp/~adachihayao/index090302A.htm
●090109A Pakistan, dailytimes
パキスタン政府,16プロジェクトで,25,270MW
Govt plans 16 projects for generating 25,270MW power
http://my.reset.jp/~adachihayao/index090109A.htm
●090103A Pakistan, thenews
パキスタン,ザルダリ大統領,停電をなくせよ,と指示
Zardari directs end to power outages
http://my.reset.jp/~adachihayao/index090103A.htm 


●ミャンマーのシャン州は不穏な空気が漂いつつある

The political situation in Burma’s eastern Shan State has worsened since mid-2008, as ceasefire groups come under growing pressure to disarm and China exerts greater economic influence over the region, according to a new report released today.

ミャンマーの政治的不安定さは,中国がもっとも気にするところであろう。今日の記事のワ地区(注16)は,私もラオカイに行く途中で,横目で眺めた地域であるが,再び記事が流れてくる。ミャンマー東部のシャン州(注5)は,戦闘中止グループ(注6)に対する軍事政権の武装解除圧力と,中国の経済的進出で,2008年半ば以降,急激に不穏な空気が漂い始めている。ラフ機関LNDO(注7)の報告書による。

軍事政権(注8)の武装解除圧力と,来年に控えた選挙の強制で,少数民族の戦闘中止グループ(注6)は,ミャンマー軍に対する不信の念を募らせている。ラフ機関LNDO(注7)の報告書は,地道な現地調査によって,「極めて不穏な状態」(注19),と表現している。ミャンマー軍は,シャン州(注5)に基地を進出させ,特にワ軍隊UWSA(注9)の抵抗に備えている状態だ。今年になって,各所で衝突が起こっている模様。

特にミャンマー軍事政権が,2008年半ば,ワの武装グループに,南部に撤退するよう通告してから緊張が高まった,とLNDOのジャクイ氏(注10)が語っている。UWSA(注9)は,1989年4月のミャンマー共産党(注11)の解散によって生まれた,ミャンマー最大の少数民族グループで,戦闘中止で合意したが,武装解除には応じていない。

もう一つの不安定要素は,中国の雲南省と国境を接して,北京がこの地域に関心を持ってきたことである。国境の情報筋によると,中国は,軍事政権側と少数民族武装グループに,別個に停戦を交渉している模様である。ミャンマー軍事政権のある将校によると,これらの武装グループは,北京政府とネピドー(注14)政権の間で約束された,ガス原油パイプライン構想(注13)に大きな脅威となる,と伝えている。

武装少数民族グループが中国側に伝えているのは,武装解除を要求する,軍事政権の造った2008年の憲法(注15)には,武装グループは甚だ不満,と言っているようだ。ジャクイ氏(注10)によると,最近になって中国側が国境の幾つかのゲートを閉鎖したのは,中国側がシャン州の不穏な空気を察した結果だ,と言っている。中国の意図が何処までかよく分からないが,中国の影響がこの地域で大きくなってきていることは確実だ。

中国のシャン州地域への投資は,水力開発,鉱業開発から始まって,ゴム植林や違法狩猟にまで及んでいるという,と地域の内部資料(注17)は報じている。中国企業雲南ホンギュ(注18)による麻薬撲滅によって,強制労働,強制移住,大規模森林喪失が起こっている。中国企業の説明にもかかわらず,国連調査では,昨年の麻薬生産は増加しているという。

(注)C (1) 090411C Myanmar, irrawaddy,(2) title: Shan State ‘Extremely Unstable’ Researchers,(3) http://www.irrawaddy.org/article.php?art_id=15463,(4) By WAI MOE Thursday, April 9, 2009,(5) Shan State,(6) ceasefire groups,(7) Lahu National Development Organization (LNDO),(8) Burmese junta,(9) United Wa State Army (UWSA),(10) LNDO director Japhet Jakui,(11) Communist Party of Burma,(12) China’s Yunnan Province,(13) Sino-Burma gas and oil pipelines project deal,(14) Naypyidaw,(15) junta-sponsored 2008 constitution,(16) Wa areas,(17) Undercurrents,(18) Yunnan Hongyu Group,(19) “currently extremely unstable.”,(20) 

参考資料

●090411C Myanmar, irrawaddy
ミャンマーのシャン州は不穏な空気が漂いつつある
Shan State ‘Extremely Unstable’ Researchers
http://www.irrawaddy.org/article.php?art_id=15463

関連事項

●090401A Myanmar, news.alibaba
ミャンマーのイラワジ川の水力とパイプラインに中国が支援へ
Myanmar gets China's help for hydropower project
http://my.reset.jp/~adachihayao/index090401A.htm
●081126B Myanmar, mmtimes
ミャンマー,シャン州のラシオ,観光客を惹き付けるか
Can Lashio draw tourists to Shan State
http://my.reset.jp/~adachihayao/index081126B.htm

2009年4月10日金曜日

インドのKGガスを電力へ配分を承認

インドのKGガスを電力へ配分を承認
HPは下記ドメインです。写真地図など見て下さい。
http://my.reset.jp/adachihayao/index.htm

東南アジア諸国で激変が続いている。タイの情勢は,落胆するばかりである。どちらが主導権を握っても騒動が起こる。私から見ていて困るのは,今度はブミポン国王が中立でなくなり始めることだ。タクシン派は,プレム枢密院議長に敵対しているが,彼は国王の側近だから,今度はデモ隊が間接的に国王に敵対していることになる。これでは国王が出られないし,収拾の目処がつかない。エネルギー問題もほったらかしである。

インドネシアの総選挙は,ユドヨノ大統領の民主党が第1位で,カラ副大統領のゴルカル党が劣勢。2009年7月の大統領選挙には,これらの党から大統領候補を立てることになるが,ユドヨノ大統領の再選は安定していてよいと思うが,カラ副大統領が政権から離れざるを得ないとなると面白くない。カラ副大統領はやり方は乱暴だが,エネルギー問題に熱心で,報道を見ていても面白い。是非二人のコンビを続けて欲しい。

パキスタンの政治的安定も,開発にとっては重要。複雑な政治背景を抱えながら,ザルダリ大統領は,2009年4月17日の支援国会議で東京に向かう。日本政府は議長国として事前調整に当たっているが,最近の報道では,日本政府が40億ドルで各国機関と調整中と書かれている。日本は4億ドルを考えているようだ。一方,パキスタン政府筋は,多くのダム計画を抱えて,70億ドルを要請すべく,東京への準備を進めている。

パキスタンを通じてのイランからのガスパイプライン構想が,殆ど失敗しているインドであるが,KG流域のリライアンスによる天然ガス供給がスタートして,インド国内を大いに沸かしている。インドの場合は,農業も非常に重要で,今回の天然ガスは,まず肥料工場に優先的に回されるが,今日の報道では,ガスの生産が上がってきて,関係閣僚会議が,発電所への供給開始を承認した。

記事によるとインドの天然ガスを燃料とするガス火力発電所は,2009年2月末時点で,15,149MW,全設備の10%強である。これらの発電所を90%稼働率で動かそうとすると75mmscmd(注B17)が必要であるが,実際の供給量はその半分で,50%の稼働率しかない。今回電力へ配分されるKGガスは,18mmscmd(注B17)で,電力としてはまだ満足な状態ではない。肥料も入れると,KGガスは80mmscmd(注B17)である。

本文

●インドのヒマチャル州がオランダ企業と960MW水力開発へ

Ending months of uncertainty, the Himachal Pradesh government Thursday signed a pre-implementation agreement with Holland’s Brakel Corp NV to set up the 960-MW Thopan-Powari-Jangi hydropower project. “The pre-implementation agreement (PIA) was signed between Chief Secretary Asha Swaroop and the company’s director, Dean Gesterkamp, this (Thursday) evening in Shimla,” a government official said.

インドの西北山岳地帯,州都シムラを持つヒマチャルプラデシュ州,その中でも東に位置する,960MW,トーパン-パワリ-ジャンギ水力(注8)は,入札の結果で紛争が続いて着工が遅れている。珍しく,オランダ企業がインド企業を抑えて落札したが,対抗馬のリライアンスがこの結果に抵抗し,2006年入札以来,次の段階に進んでいなかった。2008年12月1日付本HP(注19)に同じ内容で報告している。

この木曜日,2009年4月9日,州都シムラ(注11)において,州政府スワループ次官(注9)と,オランダ企業BRAKEL(注7)のゲステルカンプ重役(注10)との間で,960MW,トーパン-パワリ-ジャンギ水力(注8)プロジェクトの準備実施合意PIA(注6)に署名された。事業費は600億ルピー,約12億ドル相当,である。BRAKEL(注7)は既に,17.3億ルピーの予納金を納めている。既に現地では,測量を開始している。

(注)A (1) 090409A India, thaindian,(2) title: Himachal signs power project agreement with Brakel,(3) http://www.thaindian.com/newsportal/business/himachal-signs-power-project-agreement-with-brakel_100177720.html,(4) April 9th, 2009 - 10:40 pm ICT by IANS -,Shimla, April 9 (IANS),(5) Himachal Pradesh government,(6) pre-implementation agreement (PIA),(7) Holland’s Brakel Corp NV,(8) 960-MW Thopan-Powari-Jangi hydropower project,(9) Chief Secretary Asha Swaroop,(10) company’s director, Dean Gesterkamp,(11) Shimla,(12) Kinnaur district,(13) company’s top official in Shimla, B.R. Gautam,(14) previous Congress government,(15) incumbent Bharatiya Janata Party (BJP) government,(16) show-cause notices,(17) Reliance Energy,(18) Himachal Pradesh High Court,(19) http://my.reset.jp/~adachihayao/index081201A.htm,(20) 

参考資料

●090409A India, thaindian
インドのヒマチャル州がオランダ企業と960MW水力開発へ
Himachal signs power project agreement with Brakel
http://www.thaindian.com/newsportal/business/himachal-signs-power-project-agreement-with-brakel_100177720.html

最近の関連ページ

●090120B India, newspostonline
インドのヒマチャルプラデシュ,13水力を認可
Himachal Pradesh approves 13 hydropower projects
http://my.reset.jp/~adachihayao/090120B.htm
●081219C India, sindhtoday
ヒマッチャルプラデッシュ,水力開発で,小規模会社重視
Himachal allots hydro projects to smaller players 
http://my.reset.jp/~adachihayao/081219C.htm
●081201A India, sindhtoday
ヒマッチャルプラデシュ州,オランダ企業の水力建設を承認
Himachal Pradesh invites Brakel to sign power project agreement 
http://my.reset.jp/~adachihayao/081201A.htm
●081119F India, siliconindia
ヒマチャルプラデシュ,水力は流れ込み式のみ,環境考慮
Himachal Pradesh favours agency to develop Himalayan states 
http://my.reset.jp/~adachihayao/081119F.htm

●インドの閣僚会議がKGガスの電力への供給開始を承認

インドのリライアンスの天然ガス生産開始,の報は既に伝えたとおり。リライアンスでもこれを確認,インドのエネルギーが新しい段階に入った,と伝えている。それでも,発見から7年を要したわけであり,量も限られていて,インドのガスとの戦いはこれからだ。リライアンスは,2009年4月1日,KG流域のD-6ブロック(注7)からの天然ガス生産を開始,インドの経済浮揚とエネルギー確保が期待されている。

この天然ガス生産開始は,貿易収支の改善,肥料への補助金の軽減,それにインドの海辺での原油ガス探査への投資に,大きな影響を与えるだろう。まず最初は費用を優先してガス供給を開始したが,今日は電力への供給開始を伝えている。木曜日,2009年4月9日,関係閣僚会議EGOM(注5)は,KG流域のD-6ブロック(注7)からの天然ガスを,発電所への供給開始を決定した。

この決定によって便益を得るのはまず,ダボール発電所など4発電所(注8)で,また国有公社NTPCのガス不足に悩むカワス発電所など5発電所(注9)が大きな便益を得る。法的に紛争が続いているが,リライアンスと公社との間には,大きな問題はない,と電力省は言っている。ガス供給は肥料を優先したが,関連省庁の実施委員会は,ここに個別の発電所へのガス供給も承認した。

大きな便益を得るのはアンデラプラデシュ(注10)で,電力への割当量,18mmscmd(注17)のうち,6.22mmscmd(注17)がアンデラプラデシュ(注10)の発電所に割り当てられる。アンデラプラデシュ(注10)の発電所は,ゴダバリ発電所など8発電所(注11)である。これらの発電所は,スペクトルムなど6企業(注12)が所有している。残りの,11.78mmscmd(注17)は,他の州の公益事業及び私企業の発電所に供給される。

他にガスの供給を受けるのは,ファリダバード発電所など11発電所(注13)で,これらは殆ど,NTPCなど(注14)が所有している。次の段階で供給を受けるのは,バトバなど7企業(注15)の発電所になる。2009年2月末の状態で,天然ガス火力は,15,149MW,90%のプラントファクターで,75mmscmd(注17)のガスが必要だが,実際の供給量は,この半分で,全国で50%の稼働率しかない。

(注)B (1) 090409B India, economictimes.indiatimes,(2) title; Power list gets nod for KG gas,(3) http://economictimes.indiatimes.com/News/News-By-Industry/Energy/Power-list-gets-nod-for-KG-gas/articleshow/4382675.cms,(4) 10 Apr 2009, 0143 hrs IST, ET Bureau,NEW DELHI:,(5) empowered group of ministers (EGoM),(6) Reliance Industries (RIL),(7) offshore KG-D6 fields,(8) GVK’s Jegurupadu, Lanco’s Kondapalli, GMR’s Vemagiri and Dabhol power projects,(9) NTPC’s gas-based projects at Kawas, Gandhar, Anta, Auraiya and Dadri,(10) Andhra Pradesh,(11) Godavari, Kondapalli, Jegurupadu, Jegurupadu Extn, Samalkot, Vemagiri, Gautami & Konasima,(12) Spectrum, GVK, GMR, BSES Andhra and Lanco,(13) Faridabad, Auraiya, Anta, Kawas, Gandhar, Ratnagiri, Utran, Hazira, Dhuvaran, Dhuvaran Extn and Uran,(14) NTPC, GSECL and MSEB,(15) Vatva, Trombay, GPEC, GIPCL, Phutgan, Essar Power and Torrent,(16) map source: Business Outlook India,(17) Million Metric Standard Cubic Meter Per Day,(18) 

参考資料

●090409B India, economictimes.indiatimes
インドの閣僚会議がKGガスの電力への供給開始を承認
Power list gets nod for KG gas
http://economictimes.indiatimes.com/News/News-By-Industry/Energy/Power-list-gets-nod-for-KG-gas/articleshow/4382675.cms

最近の関連ページ

●090405A India, Economic Times
インドのKG流域でグジャラート企業が新ガス井発見
GSPC strikes gas discovery in KG 21 well
http://my.reset.jp/~adachihayao/index090405A.htm
●090405B India, Economic Times
インドのリライアンスのKGガス生産開始はエネルギー界に活性
Energy boost for India as KG gas flows
http://my.reset.jp/~adachihayao/index090405B.htm
●090402C India, Economic Times
インドのリライアンスがKG流域ガスの生産開始
RIL's KG-D6 block gas project goes on steam
http://my.reset.jp/~adachihayao/index090402C.htm
●090220D India, Economic Times
インド政府はKGのガスよりも西海岸に注目
Govt may swap RIL’s KG basin gas with rich west coast output
http://my.reset.jp/~adachihayao/index090220D.htm
●090204B India, Economic Times
インド,リライアンス,KGガス供給で協議へ
RIL steps on the gas, in talks to sell KG output
http://my.reset.jp/~adachihayao/index090204B.htm 

2009年4月9日木曜日

中国の水力発電は2020年に3億KWへ

中国の水力発電は2020年に3億KWへ
HPは下記ドメインです。写真地図など見て下さい。
http://my.reset.jp/adachihayao/index.htm

麻生政権が,誰も止める人がいなくなって,闇雲に景気対策に突っ走ることになった。もうこうなったら,小泉内閣の郵政改革と一緒で,反対する人は反抗勢力にされかねない。国民から見ていて,大丈夫かな,とも思うが,もっとやれ,と言う感じにもなってくる,国民皆がそうなのだろう。こうなったらアイディア勝負になってくる。何がもっとも効果があるか,なんて考えていない,役人もアイディア競争だろう。

それにしても,借り物が多い。特に面白かったのは,ドイツの旧式カーの廃棄の補助金である。ロンドンから帰ってきてそのアイディアをそっくり日本に頂く麻生さんも,少し厚かましい,日本で誰かが発想してもよかった。これで,車の出力を落とさないエンジンのダウンサイジング競争が始まった感じである。先日はトヨタのバッテリー積み込み,プリウスを奨められたが,日産もターボによる高出力,ダウンサイジングに踏み切る(注)。

日本やドイツは,比較的この辺の切り替えが効きやすいような企業の軽量感があるが,米国などはそう簡単にはいかないようだ。中国はどうだろう。中国の自動車市場に,ハイブリッドなどが出現するのは,どのくらいのスピードになるのだろうか。中国の風力は早かった。驚くほどの速度で開発していったが,太陽光は高いから開発しない,と聞いている。今日の記事でも,太陽光の言葉は出てこない。

今日の記事は,三つとも中国の水力開発に集中した。黄河の小浪底ダムは,随分前から話を聞いていたが,今回初めて中央が現地調査を行って,合格の判を押したようだ。20万人水没,黄河の洪水と泥流との戦い,2001年に完成しているが,今までお墨付きがもらえなかった。ダム頂上には大きな亀裂が入っているという。

中国の全部の発電所出力は700,000MW以上であるが,現在はこのうち,170,000MWが水力である。これを,2020年には,300,000MWに持って行くと言うから,この10年間で過去の75%の開発をやる,しかも,一つのプロジェクトが10年はかかるから,今直ちに130,000MWの水力をスタートさせなければ出来ない,大変目標である。

(注) http://www.business-i.jp/news/sou-page/news/200904090016a.nwc

本文

●中国のチベットで3つの水力発電所建設へ

The No. 7 Sino-Hydro Bureau Co. Ltd is to spend 3.8 billion yuan to develop hydropower resources in Ganzi (Tibetan: Karze) Prefecture of Sichuan Province, reported China’s official Xinhuanet news service Apr 2. (冒頭引用)

場所はどの辺なのか,どの川なのか,調べてみたけれどよく分からない。九龍工と言う川だが,これは本来は福建省の川で,この四川省とは関係ないと思う。ガンジ(注6)と言う地名は四川省にあるが,東南の方向で,この記事とは関係なさそう。そんなに大きな発電所ではないが,おそらく,内需喚起の一貫のプロジェクトなのであろう。

中国の第7水力建設公司(注5)は,38億元,約5.56億ドル相当,を,四川省(注7)ガンジ県(注6)に投じると報道された。公司(注5)のザン・ジアンウエン社長(注9)によると,この資金は,九龍江開発計画(注10)の第2期工事を完成するためで,3つの水力発電所,出力合計で,494MWが含まれている。資金は中国建設銀行(注11)などによるもので,2009年4月1日,成都(注12)で署名された。

(注)A (1) 090408A China, tibetanreview,(2) China to build three hydropower stations in Karze, Sichuan Province,(3) http://www.tibetanreview.net/news.php?&id=2906,(4) (TibetanReview.net, Apr 04, 2009) ?,(5) No. 7 Sino-Hydro Bureau Co. Ltd,(6) Ganzi (Tibetan: Karze) Prefecture,(7) Sichuan Province,四川省,(8) Xinhuanet news service,(9) Zhang Jianwen, general manager of the Bureau,(10) Jiulong River,九龍江,(11) China Construction Bank,(12) Chengdu,成都,(13) 

●090408A China, tibetanreview
中国のチベットで3つの水力発電所建設へ
China to build three hydropower stations in Karze, Sichuan Province
http://www.tibetanreview.net/news.php?&id=2906


●中国黄河の小浪底ダムが8年をかけて完成へ

The Xiaolangdi Water-Control Project was officially hailed a success Tuesday after eight years as a pilot operation. The project is the most difficult ever built on the world's muddiest natural waterway, the Yellow River.The project, which would have to deal with heavy floods and high sedimentation for years, was ready for a safe run, a panel of experts and officials said. The check was co-sponsored by the National Development and Reform Commission and the Ministry of Water Resources. (冒頭引用)

まさに黄河との戦いである。この小浪底ダムは,2001年12月に工事は完成を見ているのだが,今日に至るまで中国政府は,その成果について公式には発表していなかったのであろう。小浪底ダムプロジェクト(注5)は,火曜日,2009年4月7日,公式にその運用が成功したと報じた。まさに困難の連続で,それは世界でもっとも泥流の多い黄河との戦いであった。それは洪水と泥流の戦い,と言っても良い。

最終的な審査は,発改委NDRC(注7)と水利部MWR(注8)の合同で行われた。小浪底ダムプロジェクト(注5)は,352億元,約51億ドル相当,を投じて,2001年に完成したが,このうち11億ドルは世界銀行(注9)の借款である。352億元のうち91.8億元は,河南省(注10)及び山西省(注11)の221村落,20万人の移住のために使われた。移住担当のリウ・ユンジエ氏(注12)は,工程通り移住は終わったと。

審査団一行は,1日,河南省の洛陽(注13)から北40kmの現場に足を運んで現地視察を行い,立派な出来であることを認めた。しかし,2,3の問題点に注意を喚起した。例えば一つは,高さ160mのダムの頂上に,2年前に発見されている亀裂で,満水位に達するまでに修復の必要がある。専門家のワン・ホン(注14)氏は,不均質なダム本体の影響で,湛水には問題ないとしている。

完成してから既に8回,堆積泥土の排出作業を行っており,成功している。将来20年間は,このままの状態で耐え得るものと考えられている。このプロジェクトは,下流への渇水時の水供給と,電力不足に悩む湖南省の需給に貢献していると。別の資料から見ると,この発電所の出力は,1,836MW,洛陽の北40kmほどの黄河にある大規模なロックフィルダムである。

1991年9月に準備工事着工,1994年9月に本体工事着工,竣工は2001年12月。ダムの目的は,洪水調節,堆砂軽減,流氷増水防止,潅漑,発電などである。黄河は,黄土高原を中心に大量の土砂が流出し,それがもとで中流域では天井川となって,洪水の原因となっていた。小浪底ダムは,洪水調節容量40.5億立方m,利水容量10.5億立方mに対して堆砂容量75.5億立方mと大量の堆砂容量を確保している。

(注)B (1) 090408B China, news.xinhuanet,(2) Xiaolangdi hydel project gets nod,(3) http://news.xinhuanet.com/english/2009-04/08/content_11148226.htm,(4) www.chinaview.cn 2009-04-08 10:15:20 Print,BEIJING, April 8 --,(Source: China Daily),(5) Xiaolangdi Water-Control Project,小浪底ダム,(6) Yellow River,(7) National Development and Reform Commission,(8) Ministry of Water Resources,(9) World Bank,(10) Henan province,河南省,(11) Shanxi province,山西省,(12) Liu Yunjie, an official in charge of the settlement program,(13) Luoyang, Henan province,洛陽,(14) expert Wang Hong,(15) unhomogeneous deformation,(16) 

●090408B China, news.xinhuanet
中国黄河の小浪底ダムが8年をかけて完成へ
Xiaolangdi hydel project gets nod
http://news.xinhuanet.com/english/2009-04/08/content_11148226.htm


●中国は2020年までに水力発電の75%増を目標

China will aim to raise its hydropower generating capacity by three quarters to 300 gigawatts (GW) by 2020, China's energy chief said in remarks published in an official publication. China boasts the world's largest hydropower generating capacity of 170 GW, or 20 percent of its tota

中国エネルギー庁NEA(注5)が明らかにした,エネルギー開発の基本方針である。中国は,水力発電を2020年までに300,000MW,更に新設する,これは現状の設備の4分の3に匹敵する量である。中国は現状で世界最大の水力発電国で,全設備の20%,170,000MWの水力発電設備を保有している。また,世界第2位のエネルギー消費国として,風力発電を,現在の12,000MWから来年には,20,000MWに引き上げる。

水力発電を除く再生可能エネルギーについて,現行の1.5%を,2020年には6%に上げる。中国の電力の80%は石炭火力であるが,現在に至るもその経済性ゆえに,これを減らすことに成功していない。しかし,更に,クリーンで再生可能なエネルギーの開発に努力を続ける。また,原子力発電については,現在の1.3%を,2020年には5%に上げる計画である。

(注)C (1) 090408C China, nanyang100,(2) China to raise hydropower capacity by 75% by 2020,(3) http://www.nanyang100.com/business/5331.html,(4) 7/04/2009 01:33:00,BEIJING, April 7 (Reuters),(5) Zhang Guobao, the head of National Energy Administration,(6) renewable energy sources,(7) 

●090408C China, nanyang100
中国は2020年までに水力発電の75%増を目標
China to raise hydropower capacity by 75% by 2020
http://www.nanyang100.com/business/5331.html

2009年4月8日水曜日

インドネシアのPLNがIPP売電単価設定へ

インドネシアのPLNがIPP売電単価設定へ
HPは下記ドメインです。写真地図など見て下さい。
http://my.reset.jp/adachihayao/index.htm

昨夜は,テレビもコンピューターも見ずに10時に就寝,今朝は早く起きて,テレビも新聞も見ずに,真っ直ぐ警察署へ,免許更新で一瞬にして通過。実は,この皆さんのためのマイコン作業で視力が落ち,ゴルフでもボールが4つある,と思って歩いて行くと2つしかなかったり。昨日は薬屋さんに行って,パッと目が見える薬がないか,と聞いて馬鹿にされたり,大変だった。これで次は認知症の試験があるまで車に乗れる,すごく嬉しい。

今日のラオスの記事は,これまた何度も目をこすった。記事の日付が4月1日であることに気がついて,やっとエイプリルフールだと分かってガックリ。記事は,ラオスのルワンプラバンの近くに,70MWの水力発電所が運転開始,日本の資金による,と書かれている。日本政府が,ルワンプラバンの奥地に,70MWの発電所を造る分けがないし,150億円近いお金を出すわけがない。誤解するところだった,危なかった。70KWかな。

インドネシアの10,000MW,石炭火力のクラッシュプログラムは,その後,円滑に行っているのだろうか。今年,2009年2月の時点では,8割方を占める中国資金に問題が起こって,大統領以下,大変に心配していた。ムラパティ航空の経営問題と絡んで,中国が約束したお金の支出を止めているが,つい最近見た記事では,ムラパティ航空問題は解決したような書きぶりだったが。

インドネシア政府は,だからといって一日も休むわけにはいかない。20010年運転開始の第1次クラッシュプログラムの行く末はともかく,2014年の運転開始を目指す第2次クラッシュプログラムに取りかからなければならない。2009年3月17日には,最初のジャワ島中部北岸,プマラン石炭プロジェクトの入札間近,の記事が出ていた。

第1次クラッシュプログラムまでは,PLNがすべて実施する直轄方式で,インドネシア政府は資金の目処を立てればよかったが,第2次はそうは行かない。具体的な発表はまだないが,再生可能エネルギーが中心,と言われているし,全体の40%は民間投資,IPPに期待している。従って今日の記事は,プルヲノ総局長が,IPPからの買い取り値段に言及し,PLNをして,ある基準を作らせようとしている。

要するに,民間資金のとし意欲を駆り立てるような料金設定が必要な分けである。問題は,フィリッピンなどと違って,インドネシアの電気料金は安い。勿論,大量の政府補助金で何とか持っている状態であるが,今日のプルヲノ総局長の話の中には,KWh当たり5.8~8セントと言う数字が出てくる。インドネシアの電気料金に比べれば随分高い価格である。インドネシアは,どんどん補助金の闇の中にはまりこんで行く。

本文

●インドネシアのPLNがIPPからの売電単価を設定へ

State power company PT PLN holds the mandate to set power purchase prices to buy electricity produced by its (IPP) business partners, aiming at flexibility amid the dynamics of economic circumstances, a state official says. (冒頭原文)

インドネシアは,電力需給に苦しんできた。特にジャワバリ系統については,今日明日が知れない状態に陥っている。2006年以来,政府主導で,クラッシュプログラムと称して,石炭火力を中心に,電源開発を進めてきた。中国による資金支援が頼りであるが,最近になって中国政府の態度に変化が起こり,その資金調達に悩んでいいる(注13,14)。

しかし,このままで眠っておれないのが,インドネシアの電力需給である。2014年を運転開始の目標として,インドネシア政府は第2次のクラッシュプログラム,10,000MWの電源開発を打ちだしている(注12)。今度は,石炭火力ばかりでなく,再生可能エネルギーも入れ込んでの10,000MW賭しているが,殆どを民間開発,即ちIPPと考えている。その第1陣としてプラマン石炭火力が入札に付される(注12)。

電気料金の安いインドネシアは,IPPからの売電単価が問題である。今日の記事はこの問題を扱っている。政府高官筋によると,PLN(注5)は,変動する経済環境の中での弾力性を維持するため,IPP(注6)からの売電単価を設定することになった。エネルギー鉱工業省電力総局長のプルオノ氏(注7)は,その基礎となるのは,先週発効した,エネルギー鉱工業省の買電に関するガイドライン(注8)だ,と言っている。

目的は言うまでもなく,IPPなどの投資企業に,投資意欲を与えるための措置である。PLNの第2次10,000MWクラッシュプログラム(注9)の2014年運転開始への主役となるのはIPPで,40%を受け持つことになっている。2006年にスタートした第1次は,すべてPLNのプロジェクトであった。2009年初めの時点で政府は,買電の標準単価は,KWh当たり5.8~8セントと表明している。随分高い。

プルオノ総局長(注7)によると,売電単価はいろいろな要素を勘案するが,発電所のタイプ,その位置,出力,経済指標,燃料費,為替レートなどが絡んでくると。プロジェクトによって異なってくるが,PLNは最終的に政府の承認を得なければならない。政府が重要な役割を果たすだろうと。また,企業の決定の手順,公開入札か,指名入札か,特命か,これらも考慮の中に入っていると。

(注)A (1) 090407A Indonesia, The Jakarta Post,(2) title: PLN to set power purchase prices for independent producers,(3) http://www.thejakartapost.com/news/2009/04/07/pln-set-power-purchase-prices-independent-producers.html,(4) The Jakarta Post ,JAKARTA | Tue, 04/07/2009 10:45 AM | Business,(5) PT PLN,(6) independent power producers IPP,(7) director general for elec-tricity and energy utilization at the Energy and Mineral Resources Ministry, J. Purwono,(8) Energy and Mineral Resources Ministry’s Regulation on the Guideline for Power Purchase Prices for Cooperatives or other Independent Power Producers (IPPs),(9) second-phase 10,000 MW crash power program,(10) Java-Bali system,(11) http://my.reset.jp/~adachihayao/index090317B.htm,(12) http://my.reset.jp/~adachihayao/index090213D.htm, (13) http://my.reset.jp/~adachihayao/index090211B.htm ,(14)

参考資料

●090407A Indonesia, The Jakarta Post
インドネシアのPLNがIPPからの売電単価を設定へ
PLN to set power purchase prices for independent producers
http://www.thejakartapost.com/news/2009/04/07/pln-set-power-purchase-prices-independent-producers.html

過去の関連事項

●090317B Indonesia, The Jakarta Post
インドネシア政府がプマラン石炭火力の入札開示へ
Govt to soon open bid for Pemalang power plant
http://my.reset.jp/~adachihayao/index090317B.htm

●090213D Indonesia, The Jakarta Post
インドネシア,中国が資金支援で,利子率上げを主張
China wants higher interest for PLN projects
http://my.reset.jp/~adachihayao/index090213D.htm 


●090211B Indonesia, The Jakarta Post
インドネシアのPLN,電源で中国の支援が必要
PLN should negotiate with China on funds, or local banks
http://my.reset.jp/~adachihayao/index090211B.htm 



●ラオスのルワンプラバンでナムモン水力が完成

The Energy and Mining Division in Luang Prabang cooperated with Electricite du Lao branch in the province to hold a hand-over ceremony of Nam Mong Hydropower Plant in Nambak district, Luang Prabang province on 1 April. (原文引用)

何か不思議な記事である,目をこすりながら読んでみた。エイプリルフールかな。70MWは水力としては大発電所である。ルワンプラバン県(注8)のナムバック地区(注7),ナムモン水力発電所(注6)が完成し,引き渡し式が行われたと。日本の資金援助と書いてあるが,150億円も日本が出すわけがないだろう。エイプリルフールか,70KWの間違いか,いずれかですね,これは。

(注) B (1) 090407B Laos, isria.info,(2) title: A Japanese funded 70 mw dam supplies energy to six villages,(3) http://www.isria.info/en/7_April_2009_35.htm,(4) Energy and Mining Division in Luang Prabang,(5) Electricite du Lao,(6) Nam Mong Hydropower Plant,(7) Nambak district,(8) Luang Prabang province,(9) Head of Electricite du Lao branch in Luang Prabang province, Mr. Bountham Sanphansili,(10) Head of Energy and Mining Division of Luang Prabang province, Mr. Houmpheng Souvannaphakdy,(11)

●090407B Laos, isria.info
ラオスのルワンプラバンでナムモンMW水力が完成
A Japanese funded 70 mw dam supplies energy to six villages
http://www.isria.info/en/7_April_2009_35.htm

2009年4月7日火曜日

フィリッピンの電気料金のせめぎ合い

フィリッピンの電気料金のせめぎ合い
HPは下記ドメインです。写真地図など見て下さい。
http://my.reset.jp/adachihayao/index.htm

昨日の測量作業は,まさに春爛漫の中で,最高の一日であった。週日にもかかわらず,大勢の若い人が参加していて,驚いたが,レイオフなどの影響も受けているのだろうか。実際に整備作業をしている人々の頭の上を飛ばした人がいて,北朝鮮のミサイルみたいなことをするな,と叱られていた。確かに,考えてみれば見るほど,プロならともかく,人の頭の上を下手くそが打ってくるのだから,腹が立つ。

ロンドンから帰ってきた麻生首相は,経済対策の中で,太陽光発電を増やせ,と指示した。欧州の真っ直中に入って,日本の現状が余程恥ずかしかったのだろうと思う。2%の10兆円もそうだが,すべて麻生さんの頭は外を向いている感じ。日本に於ける太陽光発電設備は,2008年末で200万KW,世界第3位だそうだ(注1)。1位はドイツの540万KW,2位はスペインの230万KWである。

家庭用の燃料電池が勢いを得ているという(注2)。果たして燃料電池はエネルギー的に得策なのかどうか,少し疑問点を感ずる。家庭内で送られてきたガスから水素を取り出すときに二酸化炭素が出るし,日本中の家庭に散在した燃料電池から出る炭酸ガスを,将来固定しようとしても大変な努力を必要とする。熱の部分は直接利用するから効率がよい,としているが,発電所でも逃げる熱を捉える努力はしている。

フィリッピンは,アジア諸国に先駆けて,また,オバマ大統領がグリーンニューディールを実施する前に,再生可能エネルギー法を成立させたというので,甚だ鼻息が荒い。開発は全然進んでいないけれども,地熱発電や地方の中小水力の開発投資への意欲は相当に盛り上がってきていることは,うかがい知ることが出来る。それにココナツからのエタノールを,自動車の燃料に混入する法律もある。

その一方で,国民と政府,また国会は,電気料金が高いと大騒ぎだ。フィリッピンの電気料金は,日本,カンボジアと共に,アジアで最も高い。私の意見は,日本は別の理由だが,他の電気料金の高い国は,あくまで石炭国でなかったことが原因だと思う。石炭で経済を養っている典型は,中国,インド,ベトナム,初期のタイなどである。フィリッピンが高いのは仕方がない。

ただ,フィリッピンはここで,再生可能エネルギー法を守る必要から,電気料金のプレッシャーが余分にかかってくる。電気料金を下げろ,と言いながら,再生可能エネルギーを増やせ,と言うのは矛盾である。そこのところは分かった上で議論する必要がある。再生可能エネルギーは一般には,経済活動の足を引っ張る。それをさせないために政府の税金が使われるが,税金と電気料金は,殆ど同じものだ。

再生可能エネルギーによって経済が活性化する,と言うのは事実でなかろう。石炭の方がよい。ただ,地球の観点から再生可能エネルギーを使わねばならない,と言うならそれはそう言うべきで,グリーンが経済活性化する,と言うのは,間違っているのではないか。地球を救わねばならない,と言うのがもう一つ実感として伝わってこないところに,私の問題もある。50年ぐらいの地球の温度のサイクル,という人もいることだし。

(注1)http://www.business-i.jp/news/sou-page/news/200904070015a.nwc 
(注2)http://www.business-i.jp/news/sou-page/news/200904060030a.nwc

本文

●フィリッピンの国会で高い電気料金で議論

Consumers should expect lower electricity costs following the filing in Congress and hopefully enactment of a bill into law seeking to reduce government royalties or shares from the use of indigenous sources of energy, Senate President Juan Ponce Enrile said Saturday.(原文冒頭)

フィリッピンの再生可能エネルギー法にアロヨ大統領が署名したのは,2008年12月16日である。この法案の原稿を書き上げ,何年もかかって国会内を根回して,一生懸命,その成案に尽くしたのが,今日の記事に出てくる二人の上院議員である。まさに,アジアに先駆けて,或いはオバマ大統領が言い出す前に,ここまで運んできたフィリッピンの熱意には敬意,しかし,議論の噛み合わない電気料金問題ではある。

土曜日,2009年4月4日,エンリレ上院議長(注7)は,消費者が高い電気料金を下げることを要求しており,それは,国産エネルギー資源(注6)を使用することによる政府のロイヤリティや租税の削減をによって実現されるもので,関連法案を準備する必要がある,と主張した。エンリレ上院議長(注7)は,豊富な国産エネルギー資源(注6)の使用を怠って輸入燃料に頼る政府を非難している。

政府は,わざわざ国産エネルギー資源(注6)を高く使用しようとしている,と言うのである。エンリレ議員(注7)によると,2007年5月の国産の天然ガスに課せられている政府経費は,KWh当たり1.46ペソ,約3.05セント相当,で,それは,輸入石炭に対する0.17ペソ,約0.35セント相当,原油に対する0.20ペソ,約0.42セント相当,LNGに対する0.29ペソ,約0.6セント相当,に比べて,5倍から8倍になっていると。

国産エネルギーに切り替え,そのロイヤリティと租税を除くと,電気料金は大幅に下がるだろうと。特に電力の場合は,他の産業に比べて,60%を政府課税が占めていて影響が大きいと。また,関連事項で,再生可能エネルギー法(注12)の成立に貢献したアンガラ議員(注10)は,2009年7月にも,国際再生可能エネルギー会議IREC(注11)を開催することを発表した。フィリッピンのグリーン革命(13)への先見性を喧伝している。

アンガラ議員(注10)は,再生可能エネルギー法(注12)は,国内のクリーンエネルギー市場を拡大し,この分野の雇用を一気に増大すると。また,エンリレ議員(注7)は,国産エネルギー資源の,発見,探査,またの使用において,政府の資本比率を,3%まで下げるべきだと主張している。

(注)A (1) 090406A Philippines, Manila Bulletin,(2) title: Lower electricity costs seen,(3) http://mb.com.ph/articles/201471/lower-electricity-costs-seen,(4) By MARIO B. CASAYURAN,April 4, 2009, 8:21pm,(5) government royalties,(6) indigenous energy resources,(7) Senate President Juan Ponce Enrile,(8) Senate Bill No. 3148,(9) extractive industries,(10) Sen. Eduardo J. Angara, chairman of the Congressional Commission on Science and Technology and Engineering (COMSTE),(11) International Renewable Energy Conference (IREC),(12) Renewable Energy Bill,(13) Green Revolution,(14) http://my.reset.jp/~adachihayao/index090404B.htm,(15) http://my.reset.jp/~adachihayao/index081217A.htm,(16) http://my.reset.jp/~adachihayao/index081127A.htm,(17) 

参考資料

●090406A Philippines, Manila Bulletin
フィリッピンの国会で高い電気料金で議論
Lower electricity costs seen
http://mb.com.ph/articles/201471/lower-electricity-costs-seen

過去の本HP関連項目

●090404B Philippines, pia.gov
フィリッピン政府は再生可能エネルギーへの投資を推進
Gov't pushes investments in renewable energy projects
http://my.reset.jp/~adachihayao/index090404B.htm
●081217A Philippines, Manila Bulletin
フィリッピン,大統領,再生可能エネルギー法案に署名
President signs law promoting renewable energy
http://my.reset.jp/~adachihayao/index081217A.htm
●081127A Philippines, abs-cbnnews
再生可能エネルギーによるクリーン開発
Clean development through renewable energy?Edgardo Angara
http://my.reset.jp/~adachihayao/index081127A.htm


●フィリッピンのERCがマニラ配電の料金上乗せ案棚上げを期待

The Energy Regulatory Commission (ERC) is expected to come out with a decision on Manila Electric Company's (Meralco) suspended performance based regulation (PBR) rate setting scheme soon to allow the utility to increase its rates. ERC executive director Francis Saturnino Juan said that the ERC has almost completed studying the petition raised by a consumer group that led to the suspension of Meralco's PBR.

フィリッピンの電気料金は,アジアの中で日本に続いて高い。歴代の政権は,この高い電気料金で,国民と事業体の狭間で苦慮してきている。電力自由化を目指して電気事業法を改正し,更に国産エネルギー重視の立場から,再生可能エネルギー法を,アジア欧米に先立って成立させて,これらが電気料金を安くする方向に行くと考えているが,私から見ると,とんでもない,と言う感じである。今日はマニラ配電の電気料金である。

電力規制委員会ERC(注5)は,間もなく,マニラ配電MERALCO(注6)が許認可申請中の業績ベース調整料金PBR(注7)の導入,即ち料金値上げ案を,却下するものと期待されている。ERC(注5)のジュアン総裁(注8)は,需要家の要請を受けて,その検討作業はほぼ終了している,と。需要家を代表するのは,電力需要者国家連合NESECORE(注9)である。しかし,決定は休日の関連もあって,来週にずれ込む見込み。

業績ベース調整料金PBR(注7)と言うのは,国際的にも採用されている方式で,事業体の実績で決められる。マニラ配電区域での計画停電の実績など,何処まコスト的に事業体が受け入れられるか,と言う点が問題だ。今まで決まっている料金は,主として資産等から,事業体が耐えれる点で,シーリングされているのが実情である。

(注)B (1) 090406B Philippines, Manila Bulletin,(2) title: ERC to rule on Meralco PBR rate,(3) http://mb.com.ph/articles/201389/erc-rule-meralco-pbr-rate,(4) April 4, 2009, 3:06pm,(5) Energy Regulatory Commission (ERC),(6) Manila Electric Company (Meralco),(7) performance based regulation (PBR) rate,(8) ERC executive director Francis Saturnino Juan,(9) National Association of Electricity Consumers for Reforms (Nasecore),(10) brownouts,(11) http://my.reset.jp/~adachihayao/index090322B.htm,(12) http://my.reset.jp/~adachihayao/index090319A.htm,(13) http://my.reset.jp/~adachihayao/index090310C.htm,(14) 

参考資料

●090406B Philippines, Manila Bulletin
フィリッピンのERCがマニラ配電の料金上乗せ案棚上げを期待
ERC to rule on Meralco PBR rate
http://mb.com.ph/articles/201389/erc-rule-meralco-pbr-rate

過去の関連ユース

●090322B Philippines, Manila Bulletin
フィリッピンのマニラ配電が11名の役員名簿発表
Meralco bares new nominees to 11-man board of directors
http://my.reset.jp/~adachihayao/index090322B.htm 

●090319A Philippines, Manila Bulletin
フィリッピンのマニラ配電の資本増強競争白熱
First Pacific-Lopez alliance to control Meralco board
http://my.reset.jp/~adachihayao/index090319A.htm

●090310C Philippines, Manila Bulletin
フィリッピンのマニラ配電の2009年は伸びフラット
Meralco sees flat growth in 2009 electricity sales
http://my.reset.jp/~adachihayao/index090310C.htm