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アフリカ,中東,南米,再生可能エネルギーの最前線もあり。
http://my.reset.jp/~adachihayao/index.htm
「中国企業がアザドカシミールにダム投資」,今日の,中国道沿い,吉川での測量作業は好天に恵まれたが,若い友達が飛ばしてくるので癪に障って気分が悪かった。やはり測量は同年代同志で実施するのがより快適だ。長袖でも朝と夕方は結構涼しく,風邪を引きそうなぐらいの感じである。時々携帯で株をチェックしていたが,486円下がって日経平均は,26年ぶり,7,163円まで落ち込んだ,対ドル円は92.65円,原油はバレル約64ドルで,OPECの150万バレル減産にも,反応はなかった。解散は遠のく,とのニュースが流れている。
先日,2008年10月17日,パキスタンのザルダり大統領(注7)は4日間,北京に滞在し,湖錦濤主席との会談の他,中国側の調整で,ザルダり大統領(注7)が中国の経済界と会見した内容を,18日のHPで詳しく報じた(注5)。この経済界との懇談で,中国側は,水力分野について17億ドル相当の投資を行う,と約束した。今日は10月27日である。あの北京での大会議から僅か10日後,早くも中国側の調査団が,イスラマバードを訪れ,具体的な調整に入ったようである。
イスラマバードの会議には,パキスタンのアシュラフ水資源電力大臣(注7)が出席し,中国側の中国国際水電公司CWE(注8)の6人と会議を持った。結局,中国側が第一に関心を示したのは,インダス上流,ジェルム川(注11)の,アザドジャムカシミール(注12)に位置する,1100MW,コハラ水力プロジェクト(注10)であった。
これは地図(注13)を見て貰えば分かるが,誠に複雑な地域で,国境が,パキスタン,インド,中国との三国の間で,確定していない。このアザドジャムカシミール(注12)は,パキスタンの実効支配地域で,まるで造ったように細長く,パキスタンと中国を連絡している。この地域を流れるジェルム川(注11)沿いに北に行くと,インドのコントロールを受けることなく,中国の領域に達することが出来る。
「インドの敵は中国でパキスタンの敵はインド。敵の敵は味方。 歴史的に裏切った事がない。」,と言われているように,中国とパキスタンは,比較的平和な時代を送ってきたが,パキスタンと中国が領土的に接しているのは,この国境不確定のアザドジャムカシミール(注12)であり,ここの中心部のコハラ水力プロジェクト(注10)に,中国が楔を打ち込んでくる意味は,結構大きいのではないか。
コハラ水力プロジェクト(注10)の概要(WAPDAのHP(注14)より)。位置は,アザドジャムカシミール(注12)のムザファラバード(15)地区で,ダムサイトは,ジェルム川(11)のドメル(注16)の直上流,発電所はコハラ橋(注17)の上流7km。,出力,1,100MW,落差320m,年間発電量4,800GWh,平均流量毎秒400トン,ダムはRCCタイプ,高さは160m,工事費は17億ドルである。
(注) (5) http://my.reset.jp/~adachihayao/index081018.htm,(6) President Asif Ali Zardari,(7) Federal Minister for Water and Power, Raja Pervez Ashraf,(8) China International Water and Electric Corporation (CWE),(9) the Vice President of CWE, Wang Shaofeng,(10) 1100 MW Kohala Hydropower project,(11) Jhelum River,(12) Azad Jammu & Kashmir,(13) http://my.reset.jp/~adachihayao/08102601 Kohala hydro location.jpg, (14) http://www.wapda.gov.pk/vision2025/htmls_vision2025/kohala.html,(15) Muzaffarabad District,(16) Domel,(17) Kohala Bridge
本文
●インドネシア,PLN,政府当局に,3億ドル相当の起債を申請
インドネシアの国家電力公社の運営については,強く抑制された電気料金の元,政府が大きな補助金を供与していることで,これまでもいろいろ議論が出てきている。2008年8月17日の報道(注1)では,選挙を控えた大統領は,議会に対して,2009年の燃料補助金は,今年の180兆ルピア,約194億ドル相当,を43.76%カットして101兆ルピア,約108億ドル相当,に減らす意向を表明したが,その前提条件は,今現在やや下降傾向にある原油国際価格が100ドルになると想定した上での提案である,とメモしている。その後今日まで,原油価格は大きく100ドルを割ってきたが,その影響はどの様なものであろうか。
今日の記事によると,PLNは,政府の監督機関バペパム(注2)に対して来週にも,3兆ルピー,約3億ドル相当の起債を申請する意向である,と報じられている。PLNのセティオ取締役(注3)によると,監査報告書は今週の火曜日に完成するので,その後,直ちに申請することになろう,と話している。セティオ取締役(注3)は,この世界的な金融危機にも関わらず,年金基金(注4)も含めた従来の投資機関は,PLNへの信頼を失っていない,と自信を持っている。
今回の起債は,5年から7年の期限付きで,利子率については,固定とするか浮動とするかまだ決定していない。この資金は,PLNの拡張とプロジェクト実施に使用される,としている。セティオ取締役(注3)によると,年金基金(注4)は,PLNが負債返却を怠ったことがないことや,政府の保証がついていることから,自信を持っている,と述べている。
(注) (1) http://my.reset.jp/~adachihayao/index3news0808.htm,080817C,(2) the Capital Market and Financial Institution Supervisory Agency (Bapepam),(3) PLN Finance Director Setio Dewo Anggoro,(4) Dana Pensiun (Pension Fund),(5)
●パキスタン,中国企業,1,100MW,コハラ水力建設を申し出
2008年10月17日まで,パキスタンのザルダり大統領(注7)は4日間,北京に滞在し,湖錦濤主席との会談の他,中国側の調整で,ザルダり大統領(注7)が中国の経済界と会見した内容を,18日のHPで詳しく報じた(注5)。この経済界との懇談で,中国側は,水力分野について17億ドル相当の投資を行う,と約束したが,今日の記事では早くも,中国の調査団が,イスラマバードを訪れたようである。
パキスタンのアシュラフ水資源電力大臣(注7)は,この中国からの調査団を前にして,パキスタン政府は,電力セクターへの投資環境の改善を行うことを約束している。中国側の代表は,中国国際水電公司CWE(注8)の6人で構成されている。パキスタン側からは,水資源電力省とWAPDAの代表が,会議に出席した。
アシュラフ水資源電力大臣(注7)はこの会議で,中国側に最大限の賛辞を交えて挨拶をしている,パキスタンは常に中国の技術を尊敬し,中国の技術者達と一緒に仕事できることは,非常に快適であると。中国のワンシャオフェンCWE会長(注9)は,中国の水力発電への豊富な経験を説明し,1100MW,コハラ水力プロジェクト(注10)に関心を示し,BOT方式での契約を提案している。
中国側の説明によると,中国国際水電公司CWE(注8)は,世界の60カ国で600のプロジェクトを完成していること,またパキスタンでも,灌漑,火力発電,河川コントロール,高速道路などの分野で,17のプロジェクトを完成し,また2つ水力プロジェクトを完成している。
アシュラフ水資源電力大臣(注7)は,コハラ水力プロジェクト(注10)への中国側の関心を評価して,このプロジェクトは既に詳細設計の段階まで進んでいて,入札図書がまもなく完成することを,中国側に告げた。大臣(注7)は美辞麗句を連ねて中国側を歓迎しているが,匿名発注と言うことは全然言わず,あくまで国際入札を意図しているかに見える発言は,老獪である。
(注) (5) http://my.reset.jp/~adachihayao/index081018.htm,(6) President Asif Ali Zardari,(7) Federal Minister for Water and Power, Raja Pervez Ashraf,(8) China International Water and Electric Corporation (CWE),(9) the Vice President of CWE, Wang Shaofeng,(10) 1100 MW Kohala Hydropower project,(11)
Reference
Pakistan
●081026A Pakistan, tehrantimes
中国企業,1,100MW,コハラ水力建設を申し出
China offers to construct 1100 MW Kohala Hydropower
http://www.tehrantimes.com/index_View.asp?code=180826
Indonesia
●081026B Indonesia, The Jakarta Post
PLN,政府当局に,3億ドル相当の起債を申請
PLN to list bond issuance plan at Bapepamhttp://www.thejakartapost.com/news/2008/10/26/pln-list-bond-issuance-plan-bapepam.html
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