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アフリカ,中東,南米,再生可能エネルギーの最前線もあり。
温暖化最前線も始めました,下のHPから見て下さい。
http://my.reset.jp/adachihayao/index.htm
今日は寒いですね。昨夜から今朝にかけては,題材の選択に悩みました。世界の金融危機の影響で,インドの石炭火力の資金調達に遅れが出ていることや,フィリッピンで,ここ半年の海外資金の流入が急激に落ちていることなど,問題がいろいろと出ているが,まだまとまって書けるほど資料がない。中国が全世界に手がけている膨大な投資に影響が出ると,大変だと思う。
昨日,2008年11月10日,夜になって急いで書いたフィリッピン,ミンダナオのマイクロ水力の解説で,コメントを貰った。私にも論理の飛躍があったが,30万平方kmの国土に15平方kmに一カ所マイクロ水力を置くと,と言う仮定のところがおかしいという。フィリッピン政府が,再生可能エネルギーで30億ドル(年間だと思うが)の海外燃料の節約が出来る,と言っている。
お金の換算は別として,あのミンダナオのマイクロ水力35KWが1,500万円と言っているから,まあ一カ所1,500万円節約できる,とちょっと飛躍した分けで,30億ドルを1,500万円で割ると2万カ所になる。フィリッピンの国土面積30万平方kmを2万で割ると15平方km,とした分けで,ちょっと乱暴だったところを,いつも細かい友人に突かれてしまった。
序でだが,今度,東京駅の9番,10番ホームの屋根3,000平方mに太陽光パネルを据え付けて,390KWを出すと言っている。太陽光電池の定格出力はKW当たり10平方mであるから,35KW出そうとすると,350平方mでこと足りる。マイクロ水力がこの例ではKW当たり50万円であるのに対し,東京駅は11億円と言っているから,KW当たり280万円。やはりマイクロ水力が安い。
太陽光も,バイオも風力も,またマイクロ水力も,各地に一様に分散する,と言う点では,まあ大体似た感じだろう。だから,原子力や黒四などの水力を極狭いところに造って,1億2,000万人が生活している日本は,なかなか頭がよい,と言いたいのだが。公害は出来るだけ狭いところに閉じこめた方が,対処がしやすい,と考えたのだろう。だから電気自動車の発想も,発電は電力会社に任せて,自動車は自分では公害を出さない,と言うことだ。
今朝の新聞のコラムに書いてあったが,今から83年前,1925年,豊田左吉が,「理想的蓄電装置」,のアイディア募集を行ったらしい。その時のスペックが,出力100馬力,継続時間36時間,重量225kg,で賞金は今のお金になおして10億円。これで行けば小型飛行機なら飛ぶという。現在のリチュームイオンでは,どうにもならないと言う。予想もつかないような発明がなければ出来ない,とトヨタの瀧本副社長が言っているそうだ。やはり発電所で水素を造って,水素で走ったり飛んだりする,というのが正解なのか。
今日の記事で,ADBがインドへ8億ドルのローン。ヒマチャルプラデシュ(注4)州としては過去最大の投資に匹敵する。対象は,111MW,サウラ-クドウ水力(注12),カシャング第1,2,3(注13),計195MW,100MW,サインジ水力(注14),402MW,シャントンカルチャム水力(注15)である。ヒマチャルプラデシュ(注4)州のドウマル首相(注16)によると,全部で年間発生電力量は34.34億KWhである。
明日から一泊で津山の測量に行って来るので,ちょっと更新が遅れるかも知れません。
本文
●インド,ヒマチャルプラデシュ,水力開発でADBが8億ドル支援
この記事は既報で,2008年10月24日に本HP(注1)でも扱っている。今回は,この月曜日,デリーで正式に覚書に署名されたもので,新たに対象地点など,記事で明らかにされている。前回私は,ADB(注2)が,流れ込み式水力(注3)にこだわっているところに注目した。大ダム建設による下流の流量の変化の問題に関わりたくない,との意思表示である。
今日の記事によると,合意書への署名は,インド財務省モハン局長(注5),ADBの近藤インド担当(注6),それにヒマチャルプラデシュ(注4)州政府から,ミッタル電力担当(注7),シャーマン電力局担当(注8),州電力公社(注10)のカポール総裁(注9)らにより,デリーで2008年11月10日に行われた。報道官によると,このローンは,州電力公社(注10)による大中規模の水力開発に適用されるが,基本計画は,クリーンエネルギー投資プログラム(注11)である。
この8億ドルのローンは,ヒマチャルプラデシュ(注4)州としては過去最大の投資に匹敵する。対象は,111MW,サウラ-クドウ水力(注12),カシャング第1,2,3(注13),計195MW,100MW,サインジ水力(注14),402MW,シャントンカルチャム水力(注15)である。ヒマチャルプラデシュ(注4)州のドウマル首相(注16)によると,全部で年間発生電力量は34.34億KWhである。
4つのプロジェクトの総工事費は15億ドル,750億ルピー相当,であるが,このうち,ADBの8億ドルが,国際債券方式(注17)で供与される。これはプロジェクトの53%に当たり,残りは,資本参入などで賄われる。ADBよりインド政府に供与されたこのローンは,供与90%,ローン10%の割合で,中央政府より州政府に委譲される。このときのローンは25年償還である。
いずれにしても,ADB(注2)が,インドの一州に8億ドルのローンを供与するのは,中央政府から州政府への委譲という形にせよ異例であり,その背景には注目する必要がある。ヒマチャルプラデシュ(注4)州が,クリーンエネルギー投資プログラム(注11)の基本計画を確立したあとで,具体的な水力プロジェクトの開発に取りかかったことは,ADB(注2)にとっては,非常にやりやすかったのではなかろうか。
(注) (1) http://my.reset.jp/~adachihayao/index081024D.htm,(2) The Asian Development Bank (ADB),(3) run-of-river hydropower generating plants,(4) Himachal Pradesh,(5) Govind Mohan, director infrastructure with central ministry of finance,(6) Tadashi Kondo country director Asian Development Bank,(7) Ajay Mittal principal secretary power Himachal government,(8) Jagish Sharma, member finance HP State Electricity Board,(9) Tarun Kapoor MD HP Power Corporation Ltd,(10) HP Power Corporation Ltd,(11) clean energy development investment program,(12) Sawra-Kuddu (111MW),(13) Kashang-I, II and III (195MW),(14) Sainj Project (100MW),(15) Shongtong Karchham Project (402 MW),(16) Chief minister Prem Kumar Dhumal,(17) a multi-tranche financing facility,(18)
Reference
India
●081110D India, himachal.us
ヒマチャルプラデシュ,水力開発でADBが8億ドル支援
Himachal Inks $800 Million Loan Agreement With ADB
http://himachal.us/2008/11/10/himachal-inks-800-million-loan-agreement-with-adb/7818/general/ravinder
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